2009年11月16日月曜日

【質問への返答】二世帯住宅の気をつけるポイント

当ブログの左側にあるお問い合わせフォームより、
「二世帯住宅を計画しています。気をつけるところはありますか?」
という質問を頂きましたので、お答えさせて頂きます。

住宅会社の営業をしている時に何件も二世帯住宅の相談を
受けましたし、実際に二世帯住宅のご契約も頂きました。

また、筆者自身も二世帯住宅に住んでいろいろと苦労(泣)を
重ねておりますので、いろいろな立場から申し上げさせて頂きます。

まず、言える事は何の問題も無くうまくいっている二世帯住宅など
皆無に近いということです。

これから、二世帯住宅を考えられていること方には少々酷な言い方
かもしれませんが、これは本当です。夫婦でさえ一つ屋根の下に住む
といろいろな問題が発生してきます。

これが親子、嫁、姑となるととても困難です。

この場合の二世帯住宅というのは、ご主人側の両親との
同居を指しています。奥さん側のご両親と旦那さんというのは
二世帯住宅の中でも例外で意外とうまくいくものです。

苦労している分、この話題についてはダラダラと長くなって
しまうので、わかりやすく
「こんな二世帯住宅は難しい、苦労する」というものを箇条書きします。

小姑が同居

●両親が核家族で暮らしてきた
(二世帯住宅に嫁いでくる嫁の気持ちが分からない事が多い)

小姑が頻繁に訪問してくる、子供を預けにくる

水周り(キッチンやお風呂)が共同

玄関が一つ

お嫁さんが地元ではない。近くに実家がない。

ご主人がマザコン

嫁、姑ともにとても気を遣ってしまうタイプ
(一見、うまくいっているように見えるがいつか爆発)

両親が子育てに口を頻繁に挟む

などなど、あげていったらキリが無いのですが・・・

以上が一部ではありますが、私自身または私がお相手したお客様の
反面教師的なケースです。

水周りや玄関などは建築費に関わってくるところなので、
なかなか難しいですが、長い経験からの理想は両世帯が
マンションの隣部屋のような暮らしのできる二世帯住宅です。

建物で解消というか、二世帯破局のリスクを最小限にする
住まいがこれだと思います。

しかし、二世帯住宅の本当の肝はご主人であって
嫁、姑の間に入り6:4か7;3の割合で奥さんの味方をしてあげることです。

二世帯住宅は本当に難しいです。
二世帯じゅうたくでもめて、離婚してしまったり
せっかく新築したのに、親世帯が出ていった、子世帯が出ていった
なんて話はそこら中で聞く話ですよ。

十分に両世帯で話し合って進めるのが良いかと思います。

住んでから、もめてしまうより。住まいづくりの段階でケンカでもしておけが
お互いの本質が見えてくるのではないでしょうか?

ms